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平方完成及び絶対値更に判別式

どうも今日は解の公式についてです。

一次方程式は簡単ですけど移項がめんどくさいですよね。
一方、二次方程式は複雑ですが解の公式という便利なものがあります。

(一次方程式にも作ればできますが)
ax+b=cx+d
(a-c)x=d-b
x=(d-b)/(a-c)

ただし、a-c≠0、

まあ、これに代入するよりは移項するほうが簡単ですけどね。





2次方程式の解の公式を導くには次のようにします。これには
     a2=b ⇔ a=±√b     ・・・☆
という事実を用います。これ自体は因数分解
     a2-b=a2-(√b)2=(a+√b)(a-√b)
を用いて示されます。
さて話を戻して、実際に2次方程式 ax2+bx+c=0 を解いてみましょう。
これ(ax2+bx+c=0 )は明らかにあらゆる2次方程式を表しているので(表し得るので)この解を求めればそれが解を求める公式になります。

まず2次方程式であることから a≠0 は前提とされているので両辺を a で割ることができ、

ax2+bx+c=0 ⇔ x2+(b/a)x+c=0

次にちょっとしたテクニックなのですが、この左辺の一部を次のように平方完成の形と定数に分けます。

⇔ x2+(b/a)x+(b/2a)2+c-(b/2a)2=0 ⇔ {x+(b/2a)}2=(b2-4ac)/4a2

よって☆を用いて

⇔ x+(b/2a)=±√{(b2-4ac)/4a2}=±√(b2-4ac)/2a ⇔ x={-b±√(b2-4ac)}/2a

となりこれが解の公式となります(変形がすべて同値変形であることに注意してください。)。

発展?
さて実は上の式変形において実は ±√{(b2-4ac)/4a2}=±√(b2-4ac)/2a の部分に少しごまかしがあります。
それは a が負の時は √a2≠a だからです。
一般に次が成り立ちます。

     ・ a>0 のとき√a2=a
     ・ a<0 のとき√a2=-a

となります。これは具体的な数で試してみればすぐに分かります。
では先程の変形はインチキなのでしょうか?いいえ、インチキではありません。説明を省略しただけです。
なぜならば ±√(b2-4ac)/2a であろうと ±√(b2-4ac)/(-2a) であろうと
符合の順番さえ気にしなければ(そしてこの場合は気にしなくて良い)結局両方とも、(いわば最初の " ± " に吸収される形で)
±√(b2-4ac)/2a と書けるからです。

ところでもう一度

     ・ a>0 のとき√a2=a
     ・ a<0 のとき√a2=-a

を見てください。そして絶対値について次が成り立つことを思い出してください。

     ・ a>0 のとき|a|=a
     ・ a<0 のとき|a|=-a

これらを比べると結局

                    √a2=|a|

が分かります。このことは表現を簡略化するときなどにたまに使うのでまあ、頭の片隅にでも置いといてください。

発展
話を戻して解の公式を導くときに2次式を

                 (もとの2次式)=(xに関する式)2+(定数)

の形にしたことをもう一度見てみます。確か実数の平方は負でない(0以上である)のでした。
といことは、これだけで自動的に x が実数ならば

                 (もとの2次式)=(xに関する式)2+(定数)≧(定数)

が言えます。上の式で右辺と左辺の "(定数)" は同じものです。
ですから、例えば次の様なことがいえます。

                x2+x+1=x2+x+(1/2)2+3/4≧3/4

よって x が実数ならば
                x2+x+1≠0

もいえます。よって

 x2+x+1=0 の解は実数の範囲にはない(実数解は存在しない)

ことが分かります。さて、これを一般にax2+bx+c=0でやってみると 
                
                ax2+bx+c≧-(b2-4ac)/4a2

となります。よって右辺(-(b2-4ac)/4a2)が少なくとも 0 以下でなければ方程式ax2+bx+c=0には実数解が存在しないことが分かります。
4a2 はもともと正なのでここで重要なのは b2-4ac の符合です。これを D とおきこの2次方程式の判別式と呼びます。
今述べたことから少なくとも D≧0 でなければ方程式は実数解を持ちません。また逆にD≧0 ならば実数解を持つことも容易に分かります。
これは解の公式から直接示すことが出来ます。

以上です。

Q,E,D,

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コメント
無題
ax2+bx+c=0 ⇔ x2+(b/a)x+c=0

ax2+bx+c=0 ⇔ x2+(b/a)x+(c/a)=0
【2008/12/18 22:46】 NAME[結城浩] WEBLINK[URL] EDIT[]
おいw
間違えてるじゃんw
早く直せww

とはいえ解の公式の意味を知らずに使ってた俺も自重するw
【2008/12/18 23:05】 NAME[ユークリッド] WEBLINK[] EDIT[]


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